浜中会津 産地のふくしまプライド。

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中通り

土にも体にもやさしい、なたね油。(白河市)

2016年12月8日

無農薬・手作業で丁寧に手間暇を掛けた「なたね油」を製造販売する、白河市野出島地区にある「梨本あぶらや」さん。
今回は、同店を訪ね、菜の花の栽培からなたね油の製造まで行っている、梨本清太さんと朝子さんにお話を伺いました。

迎えていただいた朝子さんはとても明るく気さくな方です。
2012年の3月に神奈川県からお子様4人を連れ家族6人でこの地に移住されたそうです。
以前から「自給自足の暮らしをしたい」という夢があり、2010年に福島へ農業体験をしに訪れた際に降り立った白河市の白坂駅の風景を見た時に「ここに住みたい!住もう!」と心に決めたのだそうです。

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地元の方から空き家になっていた物件を紹介してもらい、住めるように自分達でリフォームして、暮らしています。
ちゃぶ台やアンティークの家具、薪ストーブもあり、物語のような素敵な雰囲気す。
移住した時、上のお子さんは11歳で、多感な時期にがらりと変わった環境に慣れることができるか心配もあったそうです。ですが、すぐにこの地での生活に馴染んで、新しい友達が沢山出来ました。また、下の3人のお子さんは毎日どろんこまみれで遊んでいるなど、環境への順応は子供の方が早かったぐらいだそうです。お子さんたちは今、それぞれに畑を割り当ててもらい、様々な植物や野菜を育てたりして生活を楽しんでいるそうです。

 

○なぜ、なたね油を作るようになったのか?
 
移住の際にお世話になっていた地域おこしの為に結成された会である「野出島プロジェクト」。このプロジェクトの「休耕地に菜の花を植えて子供たちに、一面に広がる美しい菜の花畑を見せてあげたい」という活動に参加し、自分の畑にも菜の花を植えたのが始まりだそうです。

無農薬でおいしいなたね油を自分で作りたいと、1年間、郡山の製油所に通って油作りを教わり、あぶらやを始めました。

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「梨本あぶらや」さんでは、菜の花の種を昔ながらの薪焙煎であたためて、何も加えずただひたすらぎゅっと絞って瓶に詰めています。
その工程を見せていただきました。

(1)種の選別
なたねをふるいにかけて質の良いものだけを使います。

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(2)焙煎
焙煎釜で温度を調整し、種の水分を調整しながら焙煎していきます。
この工程で香りが変わってくるので、焙煎具合が大切です。

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(3)搾油
圧搾法で絞ります。絞った油粕は肥料として菜の花畑に使われます。

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(4)澱(おり)を沈殿させる
気温により、夏は3日ほど、冬は1週間ほど置いてじっくりと時間をかけて澱を沈殿させます。
(早く沈殿させるために何か加えたり、脱臭・脱色をすると味と香りが悪くなってしまいます。)

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(5)濾過
釜で温めて、水分を飛ばし味を調整します。

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(6)瓶詰めして完成
完成まで1週間~2週間ほど
栓をする道具は手作りしたもので、自分で作れるものは何でも作られるのだとか。

手作業での工程になるため大量生産は出来ず、とても貴重ななたね油です。
 
梨本さんのなたね油の特徴は、なたね本来のナッツのような香ばしい香りと濃厚でありながらさっぱりとした味です。
揚げ物はカラリと揚がり、油からの胃もたれ感を感じにくいそうです。酸化しにくいので揚げた後の油は炒め物などにも再度使用出来るそうです。
 
梨本さんご家族の食生活は、自家栽培の雑穀や野菜を使った食事が中心だそうです。

雑穀をお肉替わりに使うなどメニューを工夫しているうちに自然にそうなっていったと話していました。
そうなると冷蔵庫も必要なくなり、電気代は驚くことに1000円代だそうです。
朝子さんは雑穀と野菜を使用した料理教室も行っており、様々な雑穀レシピを教えています。

取材に訪れた日は、春に咲かせる菜の花の種蒔きの準備をされていました。

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福島で暮らして感じた事を伺うと、「とにかく空が広い!」と朝子さん。
毎日自然に囲まれてのびのびと過ごされているご家族の様子が目に浮かびました。
 
「元気な土を子どもに残す農業」を意識し、日々取り組みを続けている梨本さんのなたね油で、自然の味と香りを感じてみてはいかがですか?

今回お伺いした場所

梨本あぶらや

【住所】〒961-0302 福島県白河市東上野出島字谷地前16
【TEL・FAX】0248-34-2750
【Email】nashi.aburaya@gmail.com

ウニッコ情報員 【中通り担当】

中通り

  • 土にも体にもやさしい、なたね油。(白河市)
  • 2016年12月8日 木曜日
  • ウニッコ情報員 【中通り担当】
  • 娘2人の母です。福島市在住です。

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