浜中会津 産地のふくしまプライド。

会津

2017年3月31日

農家民宿と6次化商品の加工・販売をされている五十嵐美知代さんは現在76歳。
ご自宅脇の古くなった小屋を6次化商品の加工所に改築、正式に起業届をだしたのは72歳の時とのこと。
 
その業績は現在も右肩上がりというのですから驚きです。
五十嵐さんが、難しいとされている6次化商品の加工・販売にどのようにして成功されたのかとても興味があり、お話をお伺いしました。
 
「売れる商品というのは、一生懸命に考えて出てくるものではないのよ。」と五十嵐さん。
「普段の食生活の中にヒントがあり、誰でもが懐かしく思える味だったり、また食べたいと思う食べなれた味がいいんですよ。」とおっしゃいます。
五十嵐さんが最初の商品として目をつけたのが、餅米をふかし、平に伸し、寒風にさらして乾燥させたものを揚げるという、とても手間がかかる会津地方に古くから伝わる郷土食の「しみ餅」でした。
うるち米で作ったしみ餅は普通に売られていたので、商品価値を高めるため五十嵐さんは誰も作っていない玄米のしみ餅を作ることに決めたそうです。
子供の頃にしみ餅を食べたことがある50代以上の年齢層をターゲットにした作戦が大当たり!
「ターゲットを絞り込むということが重要だ」と話される、緻密な戦略家です。

試行錯誤を重ねて完成した五十嵐さんが作るしみ餅はさっくりとして、お年寄りでも食べやすいのも特徴です。

その後、餅を乾燥させて揚げた「もちころ」を商品化、売れ行きも好調で、各方面から仕入れの依頼も順調だそうです。
現在は「しみ餅」や「もちころ」の他、「手作りこんにゃく」、漬物用の「いも床」など、どんどん商品が増えていっています。
3名のスタッフでは製造が追いつかず、現在は4名のスタッフと共に早朝から忙しく動き回っているそうです。
 
加工所だけではなく農家民宿も経営されているのですから忙しいわけです。
民宿では個人のお客様や教育旅行の学生さんの他に、海外からの研修生のホストファミリーを5年間引き受け、英語の勉強も熱心にされたとおっしゃいます。
五十嵐さんは「聞くことは恥ずかしいことではない。知らない方が恥ずかしい。」と常に考えており、
市内で外国の方を見かけると「お時間があったら我が家でお茶を飲みませんか?」と誘い、英語を習ったというのです。
取材させていただいた日は、インドネシアからの研修生が4名宿泊していたのですが、研修生と流暢な英語で会話をされていたことに感心しました。
 
そして、「民宿も加工所も段階を踏めば必ずできるので、60代、70代の方にもどんどん挑戦していただきたい。」とおっしゃっていました。
 
「挑戦することが大好きで、滅入ることはない!」と力強くおっしゃいます。
成功の秘訣はそんな前向きに挑戦する気持ちと、手間暇を惜しまずに働く勤勉さだと感じました。

あおい情報員 【会津担当】

会津

  • 70代で6次化商品の開発に挑戦。五十嵐美知代さん(喜多方市・塩川)
  • 2017年3月31日 金曜日
  • あおい情報員 【会津担当】
  • 魅力の宝庫、会津暮らしを満喫しています。

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