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佐藤情報員(2011年度分) 【会津・南会津担当】のブログ

  • 農作物の宝庫・会津~柳津町編~

    2012年5月1日

    佐藤情報員(2011年度分) 【会津・南会津担当】

    郡山在住、自然とロックを愛する27歳です。

今回は柳津町にある『にしやまブルーベリー園』さんをご紹介します。

にしやまブルーベリー園のご主人、金子勝之さん

ブルーベリーを作り始めたのは13年前で、それまでは写真館を経営していました。
その頃、写真館は繁盛していたそうですが、忙しい中でも“写真屋”という商売は、やがて沈んでいくだろうと察したそうです。
というのも当時、写真館では再生できない紙を使用していました。
雑誌で、森林伐採により緑が減っているという記事を読んだ金子さんは、
「自分自身が使う量は伐採された木々のほんの少しかもしれないが、このままでは尻すぼみになる。
これからは自然を活かした商売をしよう。」と思ったそうです。

 

そこで目をつけたのが『ブルーベリー』。
ご自身が好きだったということもありますが、
様々な果樹の中でも柳津の山間部の厳しい冬を越えられる数少ない木であり、
収穫や袋詰めの過程で機械化できず、『良い物は手作業でしかできないと思っている』ということもあって作り始めたそうです。

始めてから5、6年かかって、実がなりましたが、量は少なく、
10年目でようやく納得のいく量を収穫できるようになりました。
そして現在はご自身が一人でできる限界の量を作っているそうです。

使用している堆肥は只見川の水で育った植物性堆肥です。
虫が食べるところは堆肥が未熟な証拠で、堆肥が育っているところは食べないそうです。

金子さんは、虫を“害虫”と呼ばず、消毒なども一切していないそうです。
「虫は消毒するたびに耐性がついてしまうため、消毒薬が増えていき作物の安全性が損なわれてしまう。
それに全部、食べられてしまうわけでもないから収穫量に大きな影響はないし、ずっと育てていれば虫が食べにくる時期、どの虫がどの種を食べるか分かるようになり対処することができる。虫が食べたいだけ食べたらいい。」と金子さんは考えます。

虫が食べたところを食べてみるとすごく美味しいそうで、虫が美味しい物を見抜く力は、あなどれません。

 

金子さんは会津地方で同じくブルーベリー園を営んでいる方、つまり同業者の方との関係も大切にしています。
以前、別のブルーベリー園の方が天候などの影響で収穫量が少なかったとき、
「お客様にお土産として1人1パック渡すつもりが行き渡るほどなくて、何とか都合をつけてくれないか。」
と頼まれ、ご自身の農園のブルーベリーを提供したそうです。

「困ったときはお互い様。その時は助ける側だったけど今度は助けてもらう側になるかもしれない。
それに同業者であれば色んな情報の交換も出来るしプラスになる。」とおっしゃいました。

 

ここで金子さんに昨年のことを振り返ってお話を伺いました。

にしやまブルーベリー園では震災による被害よりも昨年7月末に起きた只見川の水害による被害の方が大きく、
年に1度の大切な収穫期なのに3、4日は何もできず、落ちてしまった実もたくさんあったそうです。
ただ、ご自身で収穫から加工までされているため、被害はまだ少なくて済んだそうです。

現在は、積極的にイベントに参加していて、都内のイベントにも出店することがあるそうです。
「消費者の方に対して、いかに美味しいか、どう作ったか、農作物・商品のことを1番知っていて説明できるのは作った生産者本人。今こういう時であれば他人任せに売ってもらうのを待つのではなく、消費者の方に少しでも安心して買ってもらえるように自ら売りに行かなければいけない。」とおっしゃいました。

 

真摯な姿勢で栽培に取り組み、それでいてすごく気さくで、話好きで優しい金子さん。
金子さんは柳津町でブルーベリーと紅茶を味わえる『ティールーム山ねこ』というお店も営んでいます。

  

まろやかな自然水で作られる紅茶はすごく美味しい!
そして、ブルーベリーのジャムをはじめ色々なジャムも作られ販売されていますので、
是非、お立ち寄りください。

 

ちなみに5月の中旬ごろがブルーベリーの花見どきだそうです。

 

ティールーム山ねこ
営業時間:木曜日〜日曜日の午前10時30分から午後8時まで
住所: 福島県河沼郡柳津町砂子原267
TEL: 0241‐43‐2632

 

奥会津だより 金子勝之
元写真屋さんだけあってキレイな写真いっぱいです。こちらも是非、覗いてみてください。
http://www.tif.ne.jp/jp/ati/profile.php?user=kaneko-k

 

おしまい